■平成21年度 修士論文

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手塚 康瑛 ハードウェア特殊化技術の制振制御への応用 34 KB 30 KB 準備中

▼修士論文アブストラクト

● 手塚 康瑛

一般に論理回路の入力を(一部でも) 固定すれば,定数伝播により論理が簡単 化され,回路規模が削減される. 論理段数の減少とレイアウト面積の縮小により,回路動作の高速化も期待でき る.こうした技術をハードウェア 特殊化とよぶ.本研究の目的は,ディジタルフィルタと制振制御システムの実 装について,ハードウェア特殊化技術 の効果を検証することである.Altera Cyclone III FPGA とQuartus II を用 いた設計評価の結果,3 次Butterworth 特性 のローパスフィルタをIIR ディジタルフィルタとして実装した場合,フィルタ のゲインパラメータを固定することに より論理規模は44〜60%削減できることがわかった.ローパスフィルタとノッ チフィルタによるハイブリッド整形法 においても,パラメータの固定により論理規模は52%削減された.ローパスフィ ルタつきPreshaping においては,パ ラメータ固定で92%の削減,入力波形を方形波に固定することで89%の削減が得 られた.入力波形を固定した場合, 論理規模は入力波形を表現するビット幅に線形に依存することがわかった.


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